「内定ゲッター・チャレンジサークル」就活部
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これから就職活動を迎える学生の御両親へ
内定が取れない責任の50%は“親”にあります。 私の息子は今年大学を卒業します。 誤解しないでください。自慢話をするつもりは全くありません。 そして、親が一緒に戦わないと内定を勝ち取れないことを教えられました。 一刻も早く、親として何をしてあげなければいけないのか気づいてあげてほしい!! こんな私の気持が少しでも役に立てたらと思い、この手記を書こうと決めました。 私の息子はスポーツ推薦で有名大学の付属高に入り、そのまま大学に進学しました。 「普通にやっていればどこかの大手に決まるだろう。」 息子もサークルとアルバイトに熱中していて、殆ど家に居らず、あまり顔を合わせることも無くなりました。 大学3年生の夏ごろ、大学から1冊のレポートが送られてきました。
“就職内定率60%を割る!!”
何かの間違いだろ? 正直信じられませんでした。 息子に聞いても、今はサークルで忙しいから9月に入ってから始めると言われ・・・ 12月に入り、親として何をしていいか解らなくなった時、大学時代の友人のA君が就活に詳しかったことを思い出し、直ぐに連絡して忘年会をやることにしました。 相談すると、毎年5人位手伝っているらしい。 「もうすぐ今年も終わりか、早いな。そろそろESのブラッシュアップの時期だな。」
ES?ブラッシュアップ?
「なんだお前、ESも知らないのか、少し勉強しろよ、内定本くらい読め。それじゃあ息子がお前に相談するわけ無いだろ。」 そのまま30分くらい説教され、如何に就活が厳しい状況なのかをやっと理解しました。 仕方ない、面倒見てやるから今から連絡しろと言われ、息子の携帯に電話。 あ、出た、説明すると、マジ?会いたい。 ここからは、2人で話して勝手に予定を決めていました。 1月中旬が過ぎたころA君から連絡が入り会うことになり、そして息子のレベルを説明された。 「3回会って色々話したよ。本人も随分迷っていたみたいだな。だからESも中途半端になっていたよ。息子さんとよく話し合ってかなりブラッシュアップしたよ。吹っ切れたと思うよ。」 よく意味が解らなかったので、詳しく教えてもらうことにしました。 「お前の息子は3年前だったら簡単に内定が取れたと思うけど、今は企業の採用基準が変わったんだよ。」
“採用基準?”
「そうじゃなくて、求める人材が変わったってこと。企業は今大変だろ。昔みたいにじっくり育てる余裕がなくなったから出来るだけ即戦力型を採用したいわけだよ。だから、学生時代に企業が求める人材である様な行動をしていた学生が有利になる。それをどれだけ強烈にアピール出来るかが重要なんだ。おまえの息子はその部分を強調するのに抵抗があったみたいだな。まあこれは教えてあげなければ殆どの学生はわからないと思うよ。」 今風に言うと、 “企業は草食系より完全に肉食系を採用するんだ。” 「それで、息子さんと相談して対策を考えたわけだよ。解りやすく言えば、ESをかなり強烈なものに、まあかなり生意気な感じにしたよ。それで実際に会ってみるとそうでもないじゃないかって面接官に思って貰う様なギャップを作ることにした。かなり生意気に作ったから企業によってはESが通らないかもしれないけど、10,000人以上応募してくるんだから目立たないとな。息子さんも納得したよ。後は、どこを受けるかを悩んでいるからそれは相談に乗ってやれよ。」 私は話を聞いて正直よく理解出来ませんでしたが、今後も助けて貰う様にお願いして別れました。 「とにかく凄い人だ。本には絶対書いてない事を教えてくれる。完全に吹っ切れた。」 と言って珍しく私に感謝していました。 2月に入ってもう1人詳しい人がいることを思い出し、澤村さんに会いに行きました。 息子の作ったESを持って行き相談すると、
「凄いESだな!!普通ここまでレベル上げるのに半年はかかりますよ。」
本人が作ったのかと聞かれたので、今までの事を正直に話しあらためてA君の凄さを理解しました。 「就活で大事なことは実はどこを受けるかなんですよ。採用基準が変わったということは企業側の実態も変わったということ。就労経験の少ない学生がこの情報を取るのは難しいんです。息子さんが悩んで当然なんです。」 「よく日経で人気企業ランキングが乗っているけれど、あれほどいい加減なものはありません。人気があるのと業績がいいのはイコールではないんです。学生に人気がある企業は学生がよく知っているというだけですから。」 「このESを読むと多分メーカー向きですね。後はどの会社に絞るかです。これからの時代は大変です。10年先を考えていまの業態がしっかり残っていると思われる安定成長予想の会社を選んだ方がいい。業種的にはこの3つで会社はこの辺りかな・・・」
ESはこのままで全く問題ないし、多分かなり通過すると思うと言われ、結局40社位リストアップしてもらいました。
息子に伝えると、素直に聞き入れて、結局43社に提出。そのうち私も5社手伝うことにしました。 1ヶ月くらいすると続々通過の連絡が来るようになり、A君にお礼の連絡と、澤村さんに面接対策を受けに行きました。 面接官のタイプや何故そのタイプの人が面接官になるのか、面接官の役割、面接にどの様に対応すればよいのか、そして学生の何処を見ているのか。 グループディスカッション、グループ面接、1次、2次、最終面接の対応策、等々。 サークルでもアルバイトでもリーダーをやっていて、これだけESが書けるのなら、絶対に理解できるはずだ。後は親として以下の注意点をアドバイスされました。
@内定を取ることが如何に大変なことであるかを理解して、何を悩んでいるかを聞いてあげる。自分の時はこうだった、と絶対に言わないこと。(結果的にこれが一番大事かもしれない)
息子に面接対策を教わった通りメールしたら、しばらくして、
「よくわかった。ありがとう!!」
と返事が来た。
3月に入り震災が起き、就活にも変化が起き、志望順位も変えて行きました。澤村さんにはその都度色んなアドバイスを貰い本当に助けて貰いました。 そして、
“4月に1社目の内定がもらえました。” 本当に感激でした。 10月から始まって8カ月の就活の戦いでした。
全くダメな親だった・・・
息子にアドバイスをする為に私も勉強を始め、8か月で10冊くらい就活本を読みました。 就活のお陰で何だかとても楽しませてもらったと思います。
最後に私の意見を書きます。 自分の力だけで内定を取れる学生は限られています。 でも、どんな子供でも親として育てた責任があります。 子供たちを明るい笑顔で卒業させてあげましょう。
平成24年2月1日 〈戻る〉 Copyright(c) 2012 TimeClick Co.,ltd . All rights reserved |
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